とはずがたり

ぬるま湯の中 首までつかってる いつか凍るの それとも煮え立つの

2015年活動報告〜11月〜

11月!待ちに待った11月!1にも2にもTRUMPです!
とは言え、とにかく仕事が忙しくて、働き始めてから一番というくらい帰宅も遅くて仕事がたまっていて自分に余裕がなかった期間でもありまして、帰宅後にその日のツイを遡る元気もない日が続いていたのでかなり情弱だったと思います。
NAPPOS先行でTRUMPのチケットを取ってなかったらきっと舞台観に行ってなかったんじゃないかなっていうくらい舞台のこと考えてなかったし、「チケットを取る」という行為がどれほど能動的なことなのかを思い知らされた月でもありました。

観だしたらキリがないのでグッとこらえてTRMを各1回ずつ確保していました。
NAPPOS先行様様でありまして、最前ドセンで観られるという奇跡を体験し、夢のようでした。D2版も2列目で観れてたんだけど、それ以上に間近でみるヴァンプたちが眩しかったし、ラストの光景は絶望過ぎて目をそらしたくなるほどでした。
D2版しか観たことない私ではありますが、D2版に比べて洗練されたというか、余計な部分はそぎ落とされて(主にネタパートが切られたところは)ストレスフリーで観られるし、LILIUMとSPECTERを経て追加された部分はうまく効いていて心をえぐってくるしで、D2版よりも今回の方が好きだなあと思いました。
ハンター贔屓なので、萬里が相変わらずかっこいいのも満足です。

T→R→Mの順で観たんだけど、Tが最前だったもので最初からすごいもの観ちゃったなって感じなんですが、まず何よりもクランを再び目にするということだけで落ち着いていられませんでした。開演前から客電も可能な限り暗くなっていて雰囲気出まくりなんですよ。ブルーシアターは余裕もって行かないと痛い目見るので早めに着くようにしていて良かったなって思いました。ただ誰もいないクランを眺めるという、それはそれは贅沢な時間を過ごすことができました。

じんないクラウスはD2版とは違ったアプローチでしたが、武田アレンに対して淋しさをあらわす表情が何とも形容し難くて困ります。あの表情みただけで泣けそうです。
器用な役者さんだとは思っているけれど、巧いんだなあとしみじみ思いました。

休憩も入るようになったけど、静かに休憩にはいり静かに本編にもどる感じの演出で気持ちが断ち切れてしまうこともなくて良かったです。どちらかといえば、「公演時間90分(休憩なし)」みたいなコンパクトサイズを好む方なんですけど、体の力を一度抜いてリラックスできましたし、休憩あっても断然今回の方が好きです。


開演前といえば、ブザーが鳴ったり照明が暗くなったりって合図があって、それを受けてざわつく客席が静かになるもんだと思うんですが、開演2分前くらいになると客席が勝手に静まり返るのがすごく面白かったです。前列だったから気合いの入れようが違うのかもしれないですけど、TRUMPという作品の持つ力を感じた経験なので書き残しておくことにします。


D2版は三津谷さんがソフィウルだったのもあってラファジェリコよりもデリコ家の方に目がいったのですが、今回はとにかくラァエロとアンジェリコの関係性があつく、惹かれています。昔は仲良しだった感がより濃く描かれるようになって、アンジェリコラファエロへの想いが隠されることなく吐露されるようになって、昔を思うと切ないしアンジェリコの気持ちを想像するとやりきれなさを感じます。D2版の頃はまだラファジェリコやデリコ家に対してそれぞれのストーリーが末満さんの中で用意されているなんて知りもしなかったけど、今は確実にTRUMPで起こることの背景となる話や設定が出来上がっているのが分かっているから余計に辛いです。
そんなラファエロとアンジェリコを演じる匠馬くんも田村くんもラファエロとアンジェリコでガラッと印象変えてきてずるいっていう馬鹿っぽい感想しかでなくて情けないですが、私はTの山本ラファと早乙女ソフィの体育会系デリコ兄弟も、Rの田村ラファと高杉ソフィの文系デリコ兄弟のどちらも好きです。強いていうならRが好きですかね。匠馬くんのアンジェリコ様が好きっていうのもありますけど。こうやって言い出したらキリがなくなるくらいみんな好きなんだけど、MVPは武田アレンです。


Mが武田クラウス。陳内アレンだったから、初めに観たTでした武田アレンには会えなかったんですが、Mを観終わってから武田アレンに会いたくなっている自分に気が付きました。TRUMPでそもそも不思議なのが、アレンの前にクラウスが友達になりたいと願ったヴァンプは現れなかったのか、ということなんですけれど、他者との関係を断とうという強い気持ちを越えてくるほどの出会いは無かったのかと思っています。おそらくそのハードルはかなり高いと考えていますが、武田アレンはそれを越えられちゃうのが容易に想像できるんです。あ〜分かるわ、これはダメだよね、って。現に私に対しても麻薬並みの中毒性発揮してますからね。いろんなキャストが演じて、TRがあって、何通りものアレンがいるけれど、TRUMPのアレンとして最も自然に成立するのが武田アレンの形なんじゃないかなって思ったりもしています。
とにかく武田アレンにもう一度会いたいです。DVD…作って欲しかったなあ。


座席はというと、かなり空席が目立ちました。あまり回数入ってないので公演中の増え方がどんな感じだったか分からないけれど、口コミで増えているという様子もあまり見受けられなかったかな、と思うんですがどうだったのだろうか。何が何でも末満さんにTRUMPシリーズを形にしてもらわなければいけないので、末満さんが早く強力なスポンサーをみつけてくれるといいなと願っています。私が金の成る木でも持ってたら良かったのに。


そんなわけで、11月はTRUMPの月でした。一昨年はアメグレ、昨年はSIABと思い入れの強い作品が多いなあなんて思います。